派遣で働きながら私も結婚できる?結婚するために必要なこと

派遣で働きながら私も結婚できる?結婚するために必要なこと

「結婚したい気持ちはあるけど派遣だから…」と不安を抱えている派遣スタッフの声が聞かれます。雇用期間が決まっていて特定の企業で継続して働けないから、収入が低いからなど、経済的な不安から「結婚できない」と思っている人もいれば、「派遣だから結婚相手に選ばれないのでは?」と不安に思っている人もいます。

雇用形態に関係なく、幸せな結婚をしている人はたくさんいます。結論からいえば、「派遣だから結婚できない」ということはありません。実は、男性がパートナーに求めるものには「価値観の一致」「一緒にいて楽しい人」といった理由が目立つ調査結果が出ています。それでも、ネガティブに考えてしまう理由はどこにあるのでしょうか。その理由と解決策を探り、結婚するためには何をすべきか解説していきます。

何で派遣スタッフは結婚できないと思われてしまうの?

派遣という雇用形態で働く人が、結婚できないと思われてしまうのはなぜでしょう?不安要素を整理しながら、解決策を見ていきましょう。

生活に経済的な不安がある

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派遣スタッフは契約時から雇用期間が決まっています。契約期間が満了になり、間を空けることなく次の職場が見つかればよいのですが、次の仕事が決まるまでの期間が空いてしまう人もいます。
収入面でも、一概には言えませんが、正社員に比べ派遣スタッフの年収が低いこともあります。また、結婚をしてマンションや戸建てを買うということになった場合、非正規雇用の派遣スタッフは、住宅ローンが組めないことがあります。このような理由から、結婚後の生活に経済的な不安を抱えているケースがあります。

解決策:「無期雇用転換」「紹介予定派遣」「常用型派遣」「正社員」での働き方を検討してみる!
自分の希望する条件で働ける、さまざまな経験を積めるなど、派遣ならではのメリットもありますが、経済的な不安を払拭することを優先するなら、派遣から正社員になることを検討するのも1つの手段でしょう。正社員として就職するのも方法ですが、「無期雇用転換」や「紹介予定派遣」、「常用型派遣」「職業紹介」といった働き方について、登録している派遣会社に相談してみる方法もあります。

■無期雇用転換
派遣スタッフは、派遣会社との雇用契約が通算5年目を迎えると、次の更新の際に「無期雇用転換」の申請が可能です。無期雇用に転換した派遣スタッフは、やむを得ない事情などで解雇されない限り、3年間の雇用制限から外れ、同じ派遣先で5年でも10年でも長期にわたり働くことが可能になります。

■紹介予定派遣
紹介予定派遣とは、派遣先の企業で半年以内に契約社員や正社員などの直接雇用に切り替えることを前提とした派遣の雇用形態で、派遣スタッフと派遣先企業の双方の合意が条件となります。派遣会社の紹介を通じて、大手企業や有名企業に採用される可能性があり、採用される前に、就業先の社風や仕事の詳細を働きながら知ることができます。

■常用型派遣
常用型派遣とは、派遣会社の正社員として、常駐先の企業に派遣されて働く仕組みです。派遣先企業での就業期間が終了しても、派遣会社と雇用関係は継続しており、新たな派遣先がすぐに見つからない場合でも給与が支払われます。

■職業紹介
職業紹介とは、人材サービス会社が求職者と人材を募集している企業との間に立ち、求職者の希望にあった転職先を紹介する制度です。保有する求人票の中から希望条件にあう転職先を提案してくれたり、求人応募や面接対策、面接日程の調整などのサポートをしてくれます。そのため、転職活動に関連する手間や時間を省くことができます。

スタッフサービスグループでは、正社員や契約社員の転職支援をする職業紹介サービスもおこなっています。経験やスキルだけでなく、ご希望のキャリアプランなども踏まえた上で、あなたの可能性を最大限発揮できるように転職活動をサポートします。
履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など疑問や不安に思っていることがありましたら、お気軽にご相談ください。

> 「無期雇用」は「派遣3年ルール」適用外?「無期転換ルール」とは

> 紹介予定派遣とは?就きたいお仕事に就くための自己PRとは?

> 登録型派遣と常用型派遣の違いとは

収入が正社員よりも低いことが多い

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正社員の平均給与は504万円ですが、派遣スタッフの平均給与は350万円で、154万円の差があります。
ただ、正社員でもサービス残業で時給換算すると派遣スタッフ以下というケースもあれば、専門性が高い職種に就いている派遣スタッフは高収入になるケースもあるので、派遣だから年収が低いとは言い切れません。
専門性が高く、時給が高い傾向にある職種には、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、プログラマーなど、IT関係の業種が多く見られます。

参考:
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果」
リクルートジョブズ「2018年(平成30年)1月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査」

解決策:経験を積んでスキルアップできれば、収入が上がる可能性も!
派遣スタッフの専門性や経験が見込まれれば、正社員よりも給料が高く設定されることがあります。しっかりと経験を積んでスキルアップできれば、収入が上がる可能性もあります。また、希望する仕事に就くためにはどのようなスキルが求められるのか、派遣会社のキャリアカウンセラーに相談することもできます。今より給与をあげたい方は、一度相談をしてみてはいかがでしょうか。

非正規社員が理由で相手の親に反対されないか心配

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こういったケースは、ハイキャリアの男性や公務員、上場企業に勤務する男性の親に多いようです。一方で、正社員よりも派遣スタッフの方が働き方を選べるので自由度が高く、家事との両立ができるため、結婚相手としては最適と考えている親もいます。派遣であることだけを理由に反対されるようだったら、派遣で働いているメリットを、パートナーと一緒に伝えてみましょう。

解決策:柔軟に働けるなど、派遣の強みをピックアップ!
女性のライフスタイルの変化に対しても、長期的に柔軟な働き方ができるのが派遣の強みです。派遣で働くメリットを自分なりに整理してみましょう。

・時短で働ける仕事もあるので、家事との両立をはかりやすい
・夫婦の時間を作りやすい
・配偶者の転勤で仕事が変わる場合、契約期間が決まっている派遣なら計画を立てやすい
・産休や育休を取りやすい
・出産や介護で仕事から離れても、派遣会社に相談をして復職をかなえやすい など

男性の考えている結婚条件とは?

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内閣府がおこなった「結婚相手に求める条件」の調査で、男女全体で、もっとも多かったのは、「価値観が近いこと」(75.6%)でした。結婚は価値観の違いが多いと、ストレスやパートナーとのすれ違いの原因になりかねません。結婚後の生活で、食事の好みから、子供の育て方、教育の考え方・お互いの両親への対応など、お互いの価値観は近いほうがいいと意識するのは当然の結果かもしれません。次に、「一緒にいて楽しいこと」(74.5%)、「一緒にいて気をつかわないこと」(73.5%)と続きます。

男女別に見て特徴的なのは、男性の「結婚相手に求める条件」では、「容姿が好みであること」(35.3%)、「家事や家計をまかせられること」(25.5%)が女性よりも高い点です。女性では、「金銭感覚」(57.4%)、「経済力があること」(52.5%)、家事分担(29.8%)などが高い傾向にあることです。男性はパートナーに家事や家族をまかせたい、女性は家事分担を希望しているといった違いがわかりやすく表れています。

■男性が女性に求めていることは?
1位 価値観が近いこと(72.2%)
2位 一緒にいて楽しいこと(67.8%)
3位 一緒にいて気をつかわないこと(65.7%)
4位 容姿が好みであること(35.3%)
4位 金銭感覚(35.3%)
6位 恋愛感情(34.6%)
7位 自分の仕事を理解してくれること(32.7%)
8位 共通の趣味があること(31.1%)
9位 家事や家族をまかせられること(25.5%)
10位 家事分担(14.7%)

■女性が男性に求めていることは?
1位 一緒にいて楽しいこと(80.0%)
1位 一緒にいて気をつかわないこと(80.0%)
3位 価値観が近いこと(78.5%)
4位 金銭感覚(57.4%)
5位 経済力があること(52.5%)
6位 恋愛感情(46.1%)
7位 親が同意してくれること(37.6%)
8位 自分の仕事を理解してくれること(36.0%)
9位 共通の趣味があること(31.2%)
10位 家事分担(29.8%)

男性の考えている結婚条件とは?

未婚男性を対象におこなった調査では、「結婚相手には家にいてほしい」と専業主婦を望む傾向は年々減少し、2000年を境に、女性には「結婚後も仕事を続け、家庭と両立してほしい」と望んでいる男性が年々増えています。その背景には、「結婚生活を送る上で、経済的に十分な生活ができるかどうか」を不安視している男性が多いことがあげられます。
また、男性の場合、年収が上がるにつれて結婚している人の割合も上がる傾向があります。また、派遣スタッフなどの非正規社員よりも正社員の方が結婚している割合が高くなっています。男性の収入だけで生活できない場合、パートナーに対しても「働いてほしい」と男性は思っているかもしれません。

参考:国立社会保障・人口問題研究所
希望の結婚像

参考:2019年度版「少子化社会対策白書」
男性の従業上の地位・雇用形態別有配偶率

参考:内閣府
平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」結婚相手に求める条件

派遣スタッフであるかどうかよりも「相性が合うかどうか」

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年々、婚姻件数、婚姻率ともに低下傾向にあり、2017年の婚姻件数は60万6,866組で過去最低となりました。ただ、婚姻率は低くても、「いずれ結婚するつもり」と答えた未婚者の割合は、男性 85.7%、女性 89.3%となっています。結婚を希望していても、独身でいる理由については、男女ともに「適当な相手にめぐり会わない」(男性:45.3%、女性:51.2%)がもっとも多い理由でした。

相手の職業や雇用形態よりも、前述の結婚相手に求める条件「価値観が近い、一緒にいて楽しい、気をつかわない」といった相手との出会いを求めていることがうかがえます。

参考:2019年度版「少子化社会対策白書」
結婚に対する意識

派遣スタッフで結婚したい人がすべきこと

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不安要素と解決策、そして昨今の結婚事情について解説してきましたが、「派遣だから結婚できない」ということはありません。

前述のとおり、経済的な不安を解決したいなら、3年間の雇用制限から外れ、同じ派遣先で5年でも10年でも働くことが可能になる「無期雇用転換」や、派遣会社の正社員となって、常駐先の企業に派遣されて働く仕組み「常用型派遣」、また派遣先の直接雇用になることを前提とした「紹介予定派遣」や「職業紹介」を検討してみましょう。

さらに、資格を取得する、経験を積むなどスキルアップをして収入アップをはかることもできます。スタッフサービスグループでは、登録スタッフの皆さまのスキルアップやキャリアアップを応援しています。
スタッフサービスグループのスキルアップサポート

> キャリア形成支援制度とはどんなもの?

結婚後の生活をイメージ!自分の目標や考えを相手に伝える

結婚できる人、結婚できない人の違いは何でしょう?結婚を目標とするなら、目標への取り組み方の違いにあるといえそうです。雇用形態に関係なく、結婚意識が高い女性は、結婚するために何が必要か?そのためにどのような努力をすべきか?それでも、足りない部分はどのように補うか?などを明確にして行動している傾向があります。

たとえば、パートナーと出会うために婚活をする、結婚資金のための貯金をする、スキルアップをして少しでも時給のいい派遣先で働く、結婚を意識するようになった相手とは結婚後の生活も話し合い、具体的にしていくなど、前へ前へと進んでいきます。そして、チャンスが巡ってきます。仕事と通じる部分もあるかもしれません。

「派遣だから結婚できない」というコンプレックスは捨て、派遣だからこそのメリットを活かし、結婚に向けた生活を具体的にイメージしましょう。いいイメージをすることで目標が明確になり、行動にも移しやすくなります。

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