国際業務に取り組める!? 貿易事務の仕事内容や実状

国際業務に取り組める!?              貿易事務の仕事内容や実状

貿易事務とは企業やメーカーにおける輸出入に関する事務業務です。煩雑な事務手続きをスムーズに進められるよう注意が必要となります。語学力や輸出入に関する専門スキルを身に付けることができ、またさまざまな人とやり取りを通して、高いコミュニケーション能力も養われます。今回は貿易事務の「仕事の流れ」や「欠かせないスキル」などをご紹介します。

貿易事務ってどんなことをするの?仕事内容や1日の流れは?

貿易事務の主な仕事内容には「輸出業務」と「輸入業務」があります。具体的な仕事内容は、輸出業務では「輸出通関手配」「通関書類の作成業務」「運送便などの手配」、また輸入業務では「輸入通関手配」「関税・消費税納付」「商品の納入管理」などがあります。たいていの場合、輸出入のどちらかを任されるケースが多いものの、就業先によって仕事の業務範囲は異なってきますので、派遣会社に業務内容をよく確認するようにしましょう。貿易事務の仕事はメール・電話対応や書類作成などの業務量が多く、英語の使用頻度も高いことが特徴です。そのため「仕事の正確性とスピード感」や「語学力」も求められるでしょう。徐々に業務に慣れてくれば、クライアントや仕入先に納期が間に合うよう調整関連(コレポン)業務も任されることもあります。輸入業務は輸出業務に比べて海外との調整もそれほど多くないため、未経験でこの職種にチャレンジしたい方は輸入業務メインの仕事から始めてみるのも良いでしょう。

職場環境が知りたい!どんな所で働くの?

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貿易事務の主な務め先には、「メーカー」をはじめ、「商社」「製造業者」「船舶会社」「物流系企業」などさまざまな選択肢があります。貿易事務の求人は、東京都内だけでなく横浜市などにも多く点在するのが特徴です。また大企業の場合では、貿易事務の一種で「営業アシスタント」を採用するケースもあり、こちらも派遣社員として働けるチャンスはあります。この職種は、書類作成など業務量が多く残業も多いことがありますので、自宅からそれほど遠くない務め先を選ぶこともポイント。2015年の8月の「はたらこねっと」の調査によると派遣社員の貿易事務の男女比は、男性51%、女性49%の割合となっています。

【出典】
はたらこねっと(2015年8月)
http://www.hatarako.net/contents/shokushu/boekijimu/

派遣の平均時給は?他の事務職との差

2017年4月度の「リクルートジョブズ」の派遣スタッフ募集時平均時給調査によると三大都市圏で働く派遣社員の場合、貿易・国際事務の平均時給は1,542円が相場となっています。一般事務よりも若干高めの時給設定となっており、近年は派遣社員の活躍の場も増加しています。

また、貿易事務は一般事務と違い、貿易に関する専門知識が求められます。そのため経験者が優遇され、高めの時給で就業できるケースもあります。そして一般事務ではルーティン業務が中心となりますが、貿易事務ではそれにプラスして、各拠点との「調整・折衝業務」もあるので臨機応変な対応が必要になるでしょう。

【出典】
2017年4月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査(リクルートジョブズ)
http://www.recruitjobs.co.jp/info/pdf/pr201705161034.pdf

働くメリットが知りたい!身につけられるスキル

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貿易事務として働く最大のメリットは、やはり語学力がブラッシュアップができることでしょう。海外とのメールや電話での事務業務を通して、ビジネスレベルの語学力を身につけることができます。そして貿易事務は貿易に関する専門知識を得られることも大きな魅力です。さらに、各種書類作成ではExcelやWordなどのパソコンスキルや、社会人としてのビジネスマナー、コミュニケーション能力のUPも見込めます。それ以外にも、日々海外とのやりとりをするなかで、他国の文化、情勢など海外の情報をインプットできるようになります。身につけた知識は、将来的に国際的な仕事へ転職する際きっと役に立つでしょう。派遣社員の場合、はじめは一部の業務しか任されないケースもあるかもしれませんが、経験を積むことで徐々に語学力やコミュニケーションスキルも向上していきます。

貿易事務の適正は?どんな人に向いているの?

貿易事務は海外との取引がメインですので、英語などの「語学が好きな人」や「ワールドワイドに仕事がしたい人」にはぴったりな仕事です。留学やワーキングホリデーなどの海外経験を活かしたい人にも向いているでしょう。また社内の多くの人とやり取りするため、「人と接することが好き」な人にも適しています。貿易事務は一般事務のようなルーティン業務がメインではなく、コレポン対応などイレギュラーな業務も多いものです。そのため臨機応変な対応ができる人や、繁忙期でも業務の優先順位を決めて仕事できる人は重宝されるでしょう。この仕事は、経験者や資格所有者が優遇される職種となりますが、派遣社員としても大いに活躍できるチャンスはあります。最初は、貿易に関する専門用語を覚えることに時間がかかるかもしれませんが、この職種において貿易の勉強は必要不可欠。地道にコツコツ学ぶことが好きな人には適しているでしょう。

外国語は必須?貿易事務に欠かせないスキル

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貿易事務は幅広い業務内容を任されるため、さまざまなスキルが必要です。なかでも語学力は必須。ただ単に「海外や語学に興味がある」というだけでなく、「英検」や「TOEIC」など客観的に判断できるスキルを身につけておきたいものです。特に「TOEIC」などは具体的にスコアを求められるケースもあります。また「貿易実務検定」や「通関士」資格などを所有している人は優遇されることもあるでしょう。検定以外にも、Excel・Word・Powerpointなどのパソコンスキルも大切。貿易事務は書類作成の業務量も多いため、ブラインドタッチは必要最低限できるようにしましょう。貿易事務のキャリアステップとしては、「営業事務アシスタント」「一般事務アシスタント」などの道があります。もし、未経験からはじめる場合、まずは補助的な仕事からスタートし「通関士」などの資格取得をキャリアステップのとして考えるのも良いかもしれません。

このように貿易事務は語学力だけでなく、どんな仕事にも通用する仕事を進めるうえでのスキルアップが期待できる魅力ある仕事。海外との取引ではいつも新しい発見があり、きっとあなたを成長させてくれるでしょう。

※当コラムに掲載されている情報は2017年3月時点のものです。

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